紫外線でできること
空気の殺菌
近年より安全な食住環境を創造するとき、「空気の殺菌」は必要な要素として挙げられます。最近の身近な環境問題では、インフルエンザ、院内感染など全て「空気」に関係する問題ばかりです。そこで、その対策・方法として紫外線による空気の殺菌を提案します。紫外線による空気の殺菌は、空気中に浮遊する菌に直接紫外線を照射して殺菌し、紫外線から生成するオゾンの酸化力で菌を死滅させ、臭いの原因物質である有機物を酸化分解し脱臭します。どちらも薬品を使わないため、居住性や安全性を妨げることなく空気の殺菌・脱臭を行うことができます。
オゾンについて
About Air Sterilization
オゾンについて
オゾンは、自然界にも存在する物質で3つの酸素原子からなる酸素の同素体です。とても不安定な物質で、フッ素に次ぐ強い酸化力を持っています。紫外線ランプから放射される紫外線波長185nmを空気(酸素)に照射することで、オゾンを人工的に作り出すことが可能です。
オゾン殺菌のメカニズム
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オゾン殺菌のメカニズム
強力な酸化力をもつオゾンが、アンモニアなどのニオイ物質に接触すると酸化分解させて無臭化します。また、菌やウィルスに対して細胞膜を酸化破壊し死滅させます。この酸化力は、塩素の約6倍で強力な脱臭、殺菌効果があります。
UV殺菌使用する紫外線ランプ
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低圧水銀ランプ
紫外線による殺菌には、一般的に純度の高い石英製の低圧水銀ランプを使用します。低圧水銀ランプから出ている主波長は、185と254nmです。
185㎚でオゾンを生成し、254㎚で菌・ウィルスの不活化とオゾンの分解の役割を持っています。
UVとオゾンによる空気殺菌の特長
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あらゆる菌やウィルスに有効
UVによる殺菌は、直接DNAを破壊して不活性化させるので、あらゆる菌種・ウィルスに有効です。
また、紫外線耐性が強い耐性菌などは生成しません。
オゾンの酸化力で脱臭効果
紫外線には無いオゾンが持つ酸化力で、ニオイ物質を酸化分解させて無臭化します。
食品の品質・保存性の向上
空間をクリーン化することで、食品の品質や保存性を向上させます。
院内感染の抑制に効果
インフルエンザ対策、新型ウィルス対策など病院内での感染予防にも効果を発揮します。
安全で管理が容易
紫外線殺菌には、危険な薬品の補充や貯蔵の必要がありません。装置は紫外線が外部に洩れない安全設計となっています。また、主な消耗品も紫外線ランプだけですので、メンテナンス作業が容易に行えます。