紫外線でできること
水の殺菌
ミネラルウォーターや食品原料水、半導体・電子分野で必要不可欠な純水や超純水など水質レベルの要求が高まる中、従来の加熱殺菌や薬品処理では不可能であった分野における新しい殺菌方法として、自社製オリジナルの紫外線ランプを搭載した紫外線殺菌を提案します。
紫外線による水の殺菌は、熱殺菌のように大型設備や大熱量を必要とせず、薬品殺菌のように水質に影響を与えないため、クリーンな殺菌方法です。
UV殺菌のメカニズム
About Water Sterilization
UV殺菌のメカニズム
細菌、ウィルスを含めて全ての生物内には、遺伝情報をつかさどるDNA(核酸)が存在します。紫外線を照射するとDNAはその紫外線を吸収し、DNAの遺伝コードが破壊され増殖が正常にできなくなってしまうため、死滅(不活性化)します。DNAに吸収されやすい紫外線の波長は、260nm付近です。そのため紫外線殺菌には、260nmの波長に近い254nmを利用して殺菌を行います。
UV殺菌使用する紫外線ランプ
About Water Sterilization
低圧水銀ランプ
紫外線による殺菌には、一般的に純度の高い石英製の低圧水銀ランプを使用します。低圧水銀ランプから出ている主波長は、254nmです。
UV殺菌の特長
About Water Sterilization
あらゆる菌やウィルスに有効
UVによる殺菌は、直接DNAを破壊して不活性化させるので、あらゆる菌種・ウィルスに有効です。
また、紫外線耐性が強い耐性菌などは生成しません。
水質を変えません
熱や薬品による殺菌のように水質を変質させることなく、菌やウィルスを瞬時に殺菌することが可能です。また、残留性がないことで飲料水や食品の原料水などの殺菌に最適です。
殺菌時間が短い
紫外線照射による殺菌は、数秒でほとんどの菌やウィルスを99.9%殺菌することが可能です。
工程の簡素化、時間短縮、経費削減が図れます。
安全で管理が容易
紫外線殺菌には、危険な薬品の補充や貯蔵の必要がありません。装置は紫外線が外部に洩れない安全設計となっています。また、主な消耗品も紫外線ランプだけですので、メンテナンス作業が容易に行えます。