紫外線でできること
固める
Curing
UV硬化(紫外線硬化:UV curing)とは、紫外線硬化樹脂などへ、紫外線を照射することで重合反応が起こり、液体から固体となるプロセスや方法です。
UV硬化は、シールやラベルなどの印刷分野から実用化がはじまり、半導体分野、エレクトロニクス分野、自動車分野まであらゆる製造分野で用いられています。近年では、太陽電池分野やナノテク分野などの新しい分野にも用途は拡がっています。
用途・事例
About UV Curing
紫外線による硬化・接着・乾燥技術は、印刷分野からハイテク分野まで欠かすことのできない製造プロセスとして、さまざまな分野の、さまざまな用途に広く使われています。そのアプリケーションの一部を紹介します。
硬化・接着
速乾性、透明性などの優れた特長を持つUV硬化性樹脂は、接着剤として使われています。光学部品や精密部品などの接着に多く使われています。
用途例
プリント基板へのチップ部品の接着 ・ モーターマグネットの接着 ・ ガラス部品、レンズと樹脂品の接着 ・ 電子部品、リード線などの仮固定 ・ 液晶パネルの貼り合わせ ・ HDD用磁気ヘッドの接着 ・ 補修用パテ剤の硬化
印刷・乾燥
近年、金属やプラスチックなどの表面への印刷インクとしてUV硬化性塗料は多く使われています。速乾性、耐久性などの特長を持ってます。
用途例
電子部品のマーキング ・ CD、DVDへの印刷 ・ シャンプー、ペットボトル、化粧品ケースなどのプラスチック成形品への印刷 ・ 食品のパッケージ印刷 ・ シール、ラベル、カードの印刷など
塗装・乾燥
樹脂成形品や自動車部品、電化製品、木工品などの塗料の乾燥や表面保護、ツヤ出しのコーティングに紫外線硬化技術が使われています。
用途例
金属の防錆塗装 ・ レンズのハードコート・木工製品の塗装、ニス乾燥 ・ 床材のコーティング ・ 携帯電話などのプラスチック成型ボディの塗装など